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ボイトレ豆知識-コラム「滑舌トレーニング」
2024.06.10
「早い曲で舌が回らない」
「話していてよく聞き返される」
こんなお悩みを感じたことはありますか?
今回は、そんな滑舌の悩みを解決する方法、エクササイズを紹介していきます。
じっくり読み進めてみてくださいね。
滑舌が悪い原因
滑舌が悪いと言っても、人によって原因が違います。
1.姿勢が悪い
2.息が吸えていない
3.舌が強張っている
4.口周りが脱力しすぎている
このように原因があります。
滑舌というと、多くの人が舌が原因だと思うでしょう。
もちろん舌は重要な要素ではあるのですが、
実はそれ以外にも原因は色々あります。
ひとつずつ説明していきましょう。
姿勢が悪いと滑舌が悪くなる。
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周りにいる人で、しっかりとした滑舌の人がいたら思い浮かべてみてください。
話している時や歩いている時の姿勢はどうでしょうか?
滑舌がいい人は、ほどんどの人が姿勢もいいイメージがあるのではないかと思います。
姿勢がいい人は基本的に深い呼吸が出来ています。
共鳴腔と言われる声の響く体の様々な部分がしっかり広がっているので、
声も通り、ハキハキと喋りやすくなります。
声と息は切っても切り離せない関係
姿勢の良し悪しにも左右される呼吸ですが、
それに加えて、
日本人は話し始める前に息を吸わないと言われています。
英語圏の人では、
自分がなにか話し始める前に、息を吸う音を相手に聞かせて、
自分がこれから話しますよと合図のようなものを送ります。
発音はしっかり出来ている日本人でも、
英語を話すと、意味は伝わるが話すタイミングが分かりにくいと思われることがあるようです。
日本語に比べて、はっきりとした発音の英語を例にしても、
明瞭な話し方に息は大事だと言うのがお分かりいただけるかと思います。
舌の強張りは滑舌の大敵
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滑舌という名前の通り、やはり舌の働きも重要になってきます。
舌は大きくわけて、先舌・中舌・奥舌に可動部分が分かれていて、
人によってどの部分の動きが良いか悪いかが違ってきます。
わかりやすいの確認方法が、
誰にでも馴染みのある早口言葉です。
実は早口言葉というのは、ひたすら同じ筋肉を使うように作られています。
【生麦生米生卵】
これは先舌を主に使う言葉(な・ま)が多く含まれていて、苦手な人は先舌の動きが悪い人です。
【隣の客はよく柿食う客だ。】
これはカ行が多く含まれていて、奥舌を頻繁に使う。これが苦手な人は奥舌の動きが悪い人と言うことになるわけです。
難しい早く言葉ほど、同じような舌の動きを連続で行います。
もしくは先舌+奥舌など、
複数の部分が連続して繰り返されます。
全てと言っていいほど、早口言葉はこのような一貫性があります。
【早口言葉 一覧】などで検索すると、
色々な早口言葉が出てくるので、得意なもの苦手なものを見つけてみてください。
早口言葉を練習する時は、
得意な言葉を早く言えるようになるより、苦手な言葉を言えるようになるほうが効果的です。
早口のフレーズが頻繁に出てくる曲を歌いたいとかでなければ、
まずは苦手な部分の言葉を克服することをオススメします。
脱力のしすぎは滑舌を悪くする
舌が動かずに言葉自体が言えてないと言うより、
口が動かず早口になって、結果滑舌も悪く聞こえる。
これは、ここ2~3年の最近になって特に感じることです。
配信アプリなどで配信が一般化して、
スマホやPCのマイクなどに向けて話す機会が増えてきています。
声を届かせる対象との距離が短くなったことで、
口周りを必要以上に脱力する癖がついてしまっているんですね。
歌の配信などを、iPhoneのイヤホンマイクなどでおこなっている人も多く、
声や歌を届かせる距離感が分からないという状況です。
口周りが脱力しすぎている時というのは、
小さいスピーカーで音を出しているいるようなものです。
前途のように姿勢をよくして、息をしっかり吸えるようになったとしても、
出口となる口が空いていないようでは相手には伝わりにくい声になってしまいます。
テレビで見る歌手やアナウンサーの口の動きを見てみると、
しっかり動いているのがよくわかるかと思います。
前歯が見えるくらいに口をしっかりと開けています。
良い声、良い歌だなと思う人と同じくらいにハキハキと口を動かしてみましょう。
力を入れすぎるのもよくありませんが、
ある程度の力加減は必要になります。
練習方法も2つ紹介しておきましょう。
1.好きな歌手の口の開け方を真似しながら歌う。
自分の好きな歌手でなおかつライブの映像がある曲を練習曲にします。
あとはひたすら口の形を真似するだけ。
通常通りに歌う時と、口の形を真似して歌う時で、どのような違いがあるのか、
録音して確認しながら歌ってみると練習効果も上がります。
最近だと、THE FIRST TAKEの映像が歌い手本人にカメラが向いていることが多いのでオススメです。
2.【まめみむめもまも・ぱぺぴぷぺぽぱぽ】と繰り返す。
ま行とぱ行は、唇を一度閉じてから言葉を作ります。
口の動きに注意しながら、この2つを繰り返すことで、口周りの筋肉を鍛えることが出来ます。
早口言葉の時と同じように、
早く言うことより、ハッキリと言うことに意識をおいて練習してみてください。
姿勢 呼吸 滑舌 口周りの力加減の4点
いかがでしたか?
このように滑舌と言っても、人によって原因となる部分が変わってきます。
どれか1つの部分がしっかり出来ていても、
他の部分が出来ていなければ、明瞭な声と言えません。
舌だけではなく、姿勢や呼吸などの部分にも目をむけて滑舌改善に取り組んでみてくださいね。
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