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ボイトレ豆知識-コラム「カラオケで緊張しちゃう人の対策法」
2024.06.17
「1人で歌っていると気持ちよく歌えるのに、人前で歌うと声が震えてしまう。」
「知り合って間もない人とのカラオケは気が乗らない。」
こんな悩みを感じたことはありませんか?
今回は緊張に関する記事をご用意しました。
なぜ緊張してしまうのか?
どうしたら緊張した中で良い歌が歌えるのか?
全く緊張しなくなるというのは、なかなか難しいものです。
うまいこと緊張と付き合っていく方法、考え方などを紹介していくので、
じっくり読み進めてみてくださいね。

なぜ緊張してしまうのか?
1つイメージしてみてください。
自分はとてもとても歌が上手です。
CDも出して大きなステージでライブをすることが決まりました。
さてそんな状況で果たして緊張はするでしょうか?
結論
全員緊張します。
しっかりとイメージ出来た人ほど、緊張感を味わえたのではないかと思います。
大なり小なり違いはあるでしょうが、
どんなに歌が上手くなろうと、
どんなに有名になろうと、
大抵みんな緊張しているんですね。
と言うことは、
歌のうまさというのはそこまで大した問題ではないんです。
一緒にカラオケに行くグループの中で、自分が1番うまい。
そんな状況の時は、さほど緊張もしないかもしれませんが、
当たり前のように上には上がいます。
うまさに重きを置きすぎると、
周りがみんな自分よりめちゃくちゃ歌がうまいなんて時は結局緊張してしまったりします。
歌のうまさ以上に緊張の引き金になるのは、
やはり【人】なんです。
相手がいることで初めて生まれるのが緊張です。
忘年会で上司が盛り上がってくれるような歌を歌わなければならない。
気になっている人と一緒にカラオケに行く。
こんな状況では、ほとんどの人がいつもより緊張してしまいますよね?

緊張(ストレス)を感じる3つの要因
もう少し分かりやすく、緊張を感じる要因を3つに分けてみましょう。
①特性不安
聴き馴染みのない言葉かもしれませんが、簡単に言うと性格のことです。
同じ状況、環境でも人によって感じ方が違います。
カラオケなど人前で歌うときにも感じ方はそれぞれ。
あがりやすい、図太い、感受性が高い、おおざっぱ、
などなど。
そう感じてしまうのはその人自身の個性なので、
それとどのように向き合っていくかが大事になってきます。
②課題熟練度
音痴だから、自分の歌が上手じゃないから緊張してしまうというのは、
この部分によるところが大きいです。
練習している曲があって、毎回サビのおいしいところで声が裏返ってしまうなど。
完成度や熟練度などの技術的なレベルが低いと感じていると不安を感じて、それが緊張となってしまうというわけですね。
③状況的ストレス
これは言葉の通りで、
1人で歌う時や、仲の良い人とカラオケに行く時は問題ない。
顔見知り程度の人がいたり、オーデションの場面など、
あまり慣れていないシチュエーションの時に生まれるストレスが緊張を引き起こします。
このような3つの要因で緊張するのが分かっているだけでも、
その時の対処がしやすくなります。
例えば③のような特殊なシチュエーションの場合は、比較的簡単な曲をセレクトする。
もしくは歌いなれているような曲にする。
このように①~③の中のどれかの割合を下げるだけでもかなりほぐれやすくなると言うことですね
緊張の対処法3選
①意識の矢印を外向きにする。
緊張してしまう人の共通点として、自分に意識が集中しすぎているということがあります。
なかなか自分の意識がどのようになっているか気にしする機会はないかもしれません。
人前で歌うというのは、普段の生活では感じないような状況です。
いつもより緊張やストレスを感じてしまう人も少なくありません。
そんな少し特殊な状況では、自分の意識も日常とは違うものになっています。
その特殊な状況もあいまって、歌う時には意識の矢印(方向)が自分に向きます。
そうなると、
「失敗したらどうしよう」
「カッコ悪いと思われたらいやだ」
このような負の感情でいっぱいになってしまうんですね。
日常では上手く行っているのに、歌になると緊張してしまうのは、
特殊な状況が生み出す、自分への意識の矢印が原因ということを自覚して、
歌う時にも意識を外向きにすることが重要になります。
「楽しんでもらいたい」
「自分の好きな曲をしってもらいたい」
などなど。
初めは不安があると思いますが、
それをやり続けることで、不安や緊張でいっぱいにならないようになります。
②数をこなす
これはもう月並みな手段になりますが、やはり数は大事です。
私自身も初めてのライブはそれはそれは緊張しました。
手足や震えて、ステージで貧血を起こしそうになるくらい…
「実際に過呼吸になったことがあるなんて大きい声じゃ言えない…」
何事も初めてのことは緊張するものです。
それが100回200回と回数を重ねることで、前回はこんな感じだったから今回はこんなもんでしょ。みたいに気持ちも楽になっていきます。
では、初めての人とカラオケに行く時はどうするんですか?
こんな質問もよく来ます。
これもまた難しく考えずに、
【初めての人(色々な人)とカラオケに行く回数を増やす】
そんな風に考えてみると少しずつ楽になっていきますよね。
③アルコールの力を借りる
これはもちろん成人、お酒が飲める人限定になってしまいます。
少し邪道な感じる気がするかもしれませんが、
アルコールの力を借りるというのも1つの緊張対策です。
実際私の生徒さんの中でも、あまりに緊張してしまう人は1杯ほどの少量のお酒を飲んでから
レッスンに来る人がいます。
もちろん毎回ではなく、過度な緊張をせずに歌う感覚を掴むために試してみるくらいですが。
意外と効果はてきめんで、そこから自然に歌うことが出来るようになった人もいるんですね。
いかがでしたか?
このように緊張する原因というのは、人それぞれにあります。
何がきっかけで自然に歌えるようになるかもひとそれぞれではあります。
【こうでなければいけない】と言う考え方は一旦置いておいて、
これから気持ち良く歌うために、今回の対処、改善方法を試してみてくださいね。

