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ボイトレ豆知識-コラム「歌が上手い人の共通点」

2024.04.22

歌が上手い人の共通点
「なんでこの人歌うまいんだろう?」
誰しもこんな疑問を持ったことがあるのではないかと思います。

TVに出ているような歌手ではありません。
友達や仕事仲間とカラオケに言った時、
歌のレッスンを受けたことがないし、何か楽器をやっていたわけでもない。
それなのに何故か歌がうまい!!

その共通点が分かれば、歌の上達にも繋がる。
そう思ってまとめてみました。

マンツーマンレッスンでもグループレッスンでも非常に盛り上がるお話です。
なんだか最近成長を感じない、伸び悩んでいる、なんて感じているそこのあなた!

今回の内容をじっくり読んで、ヒントを見つけてみてくださいね。
注)この項目に当てはまらない人は歌がうまくならないというわけではありません。

生活環境が大きく影響している

習ったこともなく歌がうまい人の共通点はこれ!
1.田舎育ち
2.車移動が多い
3.家庭内の会話の音量が大きい
4.大音量で音楽を聴いていた
5.日常生活の中で表情が豊か
6.花粉症、蓄膿症などの鼻の疾患がない
7.声を使う職業である(アナウンサー、声優)

そうならないために音痴についての知識をつけましょう

いかがでしょうか?
かなり意外な項目もあるかもしれませんが、言われてみると確かに、みたいな項目もあるんじゃないかと思います。

因果関係が近い項目ごとに説明していきましょう。

大きい音量に慣れている。

1~4に関しては大音量への慣れという意味合いが強いです。
大きい音、大きい声というのは、出すのにも聞くにも、ある程度の慣れが必要です。

例えば、工事現場の音。
工事現場で働いたことがないような人にはものすごく大きい音のように感じます。
しかし働いている人には、毎日聞いている音なので、耳を塞ぐようなことはありません。

歌も似たような部分があります。
ある程度の声量がなければ、響きのある歌声にはなりません。
その声量に慣れている。大きな声を出すことに抵抗がないことは1つの大事な要素になります。

例えば閑静な住宅街で大きな声が出せない人よりは、誰にも文句を言われずに大きな声が出せる土地。
電車移動より、声を出しても文句を言われない車移動の人の方が、
歌が上手な可能性が高いということですね。

家庭内の会話の音量も同じ理由です。
会話をする際にある程度大きい声量で喋る訓練を小さい時からしているような状態です。

顔の表情は歌の表情に影響する

歌が上手いと言われる1つの要素にニュアンス、抑揚があります。
そのニュアンスをつける際に、顔の表情の豊かさというのはとても大切な要素の1つです。

まるっきり無表情で、【今日はすごく楽しかった】【愛してる】なんて言われても、
何も心には響きませんよね。
顔の表情を変えると顔の空間がかわります。
しかめっつらになればつまった声になるし、目を見開けば明るめの声になります。

歌には楽しい歌もあれば悲しい歌もあります。
普段はあまり表現する必要がないくらいの感情を表現しなければならないこともしばしば。

そんな歌を表現する上で、顔の表情が豊かであるというのは、とても有利に働きます。
日常生活で表情豊かというのは、普段から歌のニュアンスを練習しているとも言えます。

プロボーカリストでも悩んでいる

TVやCDなどで聞くアーティスト達は、歌声もさることながら、
メイク、衣装、ステージセット、カメラマンなどなど、
数えきれないほどのプロの人たちに囲まれながら作品(ライブ、音源)を作っています。

それを見ると、とてつもなく遠い存在に思えてしまいますが、
そんなプロの人たちもレコーディングのたびに自分の歌に辟易しながらそれでもやり続けていたりします。
自分もディレクターとして、レコーディングに立ち会ったことがよくありますが、
ボーカリストが泣きながら塞ぎ込んでしまうような場面に何度も遭遇しています。

思うようなテイクが録音出来なくても、何度もテイクを重ねて作品に仕上げます。
そしてまた苦手な部分を練習していく繰り返しなんですね。

プロの人たちでもそうなんだなぁって思うと、
自分もちょっとやってみようかなと思えてきませんか?
最初は録音も嫌に思うかもしれませんが、まずは1回やってみてください。
何度かやっていくと、何を嫌がっていたんだろうって思えるようになりますよ。

鼻腔共鳴は歌に多大な影響をもたらす

6.の鼻の疾患、ここの部分が1番ピンと来ないかと思います。
もちろん花粉症だろうが蓄膿症でも歌がうまい人はいますしね。

歌う時は体の色々な部分に声を響かせていきます。
胸腔共鳴、口腔共鳴などなど。
どこに声を響かせるかで、声色も変わっていきます。

数ある共鳴腔の中でも、音程のコントロールや高音発声に大きな影響を与えるのが、
鼻腔共鳴なんですね。
採点機能を使って歌った時に、音程が低くなりがちの人。
高音を歌う時に、下顎あたりに疲れを感じたり閉まるような感覚になる人。

このような人は鼻腔共鳴が出来ていない可能性が高いです。
慣れてくれば少し鼻が詰まった程度では問題ありません。
かなり重い鼻疾患があると思う人は、耳鼻咽喉科に行って解消することが、
歌の上達につながることも多々あります。

声のスペシャリストは歌のスペシャリスト

自分が担当した生徒さんの中で歌が上手い割合が1番高いのが、アナウンサーの方達です。
現役の方も、引退した方も、素晴らしい歌声でした。

アナウンスも歌も、声で何かを伝えるという事は全く一緒です。
違う部分は、リズムがあって音程がある部分ですが、
声が出る仕組みや体の使い方をしっかり熟知しているので、
歌ではこのようにしてみるといいですよ、と少しアドバイスすると驚くようなスピードで会得していきます。
むしろ様々な言葉と触れ合う量や幅広さで言えば、歌手よりアナウンサーの方達の方が多いので、
プロよりプロっぽいみたいな人も沢山いらっしゃいました。

声優の方も同じように声のスペシャリストで、素晴らしい歌声を聞かせてくれます。
声優の方は、少し特殊なキャラクターの声をしている人もいます。
なかには少し歌に適さないような声もありまして…
主にそういった声のみを担当している人は、苦戦することもあるのですが、
基本的にはあのアニメのキャラクターの声で、あの曲を!!なんて素敵なシチェーションを魅せてくれます。

歌の上手さは、手のどどかないような特別な才能じゃない

ここまで読んでいただいた人は、歌だけがが特別なものではなく、日常の声と密接に関係していることがおわかりになったと思います。

もちろん今から家庭環境を変えたり、住む場所を変える、なんてことはとても難しいことです。
ですが、今回の内容の本質的な部分を理解して、少しの工夫を加えれば、
上達の糸口がみつけらます。
例えば、少し表情を豊かにして会話してみる。
こんな小さなところを変えるだけでも、歌には良い影響として現れていきます。
ぜひ実践してみてくださいね。